室内空気環境
室内空気環境事業について
私たちは呼吸により1日に20㎥程度の空気を体内に取り入れています。空気には様々な化学物質が含まれていることから、空気が原因で体調を崩すケースがあります。代表的なものに「化学物質過敏症」や「シックハウス症候群」が挙げられます。これらの症例は化学物質の曝露が原因と言われており、その対策として「厚生労働省室内濃度指針値の設定」、「建築基準法」、「学校環境衛生基準(学校保健法)」、「住宅性能表示制度(品確法)」が公表・制定されています。また、近年は「環境たばこ煙(ETS)」が盛んに議論されております。
一方、労働衛生環境では作業従事者を化学物質曝露から保護するために管理濃度が設けられ、定期的な空気の測定が義務付けられています。本事業では上記に関連する測定・分析サービスを提供しております。
化学物質過敏症
空気中の化学物質曝露によって生じる疾患の一つとして化学物質過敏症が挙げられます。化学物質過敏症は、微量化学物質に反応することによる非アレルギー性の過敏状態が発現し、精神、及び身体症状を呈するとされています。従来、化学物質が生体に及ぼす影響は中毒、あるいはアレルギー(免疫毒性)の機序が考えられてきましたが、現在も未解明な部分が多いことで知られています。平成21年10月に厚生労働省病名リストに登録されたことにより保険診療の対象となりました。
シックハウス症候群
シックハウス症候群は、「居住者の健康を維持するという観点から問題のある住宅において見られる健康障害の総称」と定義されています。医学的に確立した単一の疾病ではないとされておりますが、皮膚・粘膜刺激症状、あるいは頭痛などの不定愁訴の症状を呈します。その原因については、化学物質暴露をはじめとする居住環境での様々な環境因子によると指摘されているものの、解明には至っていません。
発症関連因子の化学物質としては、建材、内装材、及び家具などから発散されるホルムアルデヒドやトルエンといった揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds)がこれまでに指摘されていて、厚生労働省では13物質についての室内濃度指針値及び総揮発性有機化合物(Total Volatile Organic Compounds)の暫定目標値を示しています。
室内空気環境事業のソリューション
- 厚生労働省シックハウスマニュアルに基づく室内空気分析
関連法規など:厚生労働省室内濃度指針値、学校環境衛生基準、住宅性能表示制度(品確法) - 環境たばこ煙(Environmental Tobacco Smoke)の測定
指標ガス成分:ニコチン・3-エテニルピリジン・その他 - 電子タバコ類のリキッド成分分析等
方法等についてはご相談の上での対応になります。 - 労働安全衛生法に基づく作業環境測定
対応可能区分:有機溶剤・特定化学物質